今日は本会議、代表質問の2日目。我団の井坂しんや議員の代表質問があった。市長の施政方針を受けての質問なので多岐に渡っての内容なのだが、ここでは独断と偏見によって、またこの間の私の問題意識と絡めて原子力空母つながりで自分の意見も交えて書きたいと思う。なお、井坂議員は3問目まで質問したので、市長答弁はそれら全部を含めての到達点で書いた。
(Q)井坂議員:市長は、横須賀に配備されている空母のこれまでの行動などから、現在どのような任務についていると認識されているか?
(A)市長:国の外交問題なのでコメントできない。
(Q)井坂議員:横須賀が戦争状態にあるアメリカの先制攻撃戦略の根拠地となっている以上、他国から攻撃されても国際法上文句が言えない位置に置かれいることについてどうお考えか?
(A)市長:攻められるということは仮定の話なので答えられない。(井坂議員のさらなる質問で)危険があるだろうし安全の高まりもあり一概には言えない。
(Q)井坂議員:米軍の乗組員が被爆した事故の詳細について米軍からはその詳細な報告があったのか?
(A)市長:人体に影響はないという報告は受けているが、それ以上は聞いていない。
(Q)井坂議員:米軍人は日米地位協定第9条の規定によりパスポートやビザがなくても入国でき、また、外国人登録もしなく済む。このことを特別な権利との認識はあるのか?
(A)市長:(最初、答弁漏れでさらなる井坂議員の質問に)特別な権利だと認識している。
と、まぁ、他にもヨウ素剤配布についても企画調整部長の興味深い答弁などもあったのだけど、ここでは横須賀市長の日米安保の認識という点に絞って書き出した。
仮説の話なので答えられないとか、国の問題なのでコメントできないとか、およそ42万中核市の首長の発言とは思えない答弁だと感じた。私はこのブログの中で市長は国と米軍のメッセンジャーボーイだとか、鵜呑みでオウム返しだとかさんざんに批判してきた。自分でも少々言いすぎかな、品格なさ過ぎ発言かなと思ったりも正直あったのだけど、残念ながら、今日の市長の答弁を聴いて、やっぱり私の思いは大当たりだったと確信した。
横須賀はアメリカが持つ海外でたった1つの事実上の空母の母港である。昨日のブログにも書いたが日本の中で一番米兵が居住している自治体なのである。原子力艦船はすでに頻繁に入港している。アメリカの世界戦略の中でも重要拠点なのだ。2003年、イラク戦争はどのように始まったか?ミサイル巡洋艦カウペンスのミサイル発射によってであり、このカウペンスの母港こそ我、横須賀なのである。横須賀はアメリカの戦争の(しかも全く大儀のない、侵略戦争の)足場にされている。そんな重大さとはウラハラに市長はおとぼけ発言を繰り返すのだ・・・・。
私は怖いなって思う。こんな市長、本当に横須賀市民の生命と財産を守れるのか?巨大な軍事拠点である米海軍横須賀基地のあるまちで、あまりにも認識が低すぎやしないか。
“信頼関係があるからどんな些細なことでも報告があるはず”というなら、なぜ、未だに乗組員被爆事故の報告がきちんとなされない?
市長は本当は、“見ざる言わざる聞かざる”なんじゃないだろうか。どう考えても合点がいかない。
*井坂質問ー市長答弁の一部始終をぜひご覧ください。1週間ほどで市議会ホームページにアップされます。
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