馬堀海岸の西友にお買いものに行った際、
若い子の声が売場中鳴り響いていた。
「ぽたぽた焼きがさらに美味しくなりました~」
しばらく行くと今度は
「美味しいビールはいかがですか~」
おせんべいの次はビールの試飲だった。
いわゆる「マネキン」さんである。
20代前半の彼女たち。
大きな声で一生懸命だった。
土曜日のスーパーはこんなふうに賑やかなのかぁと、その時は
さほど考えもせず通り過ぎた。
夕方、今度は自宅に「ピンポーン」知らない若者のいきなりの訪問である。
「アクセサリーを見せてくれませんか。今なら高価買取をさせていただきます。」そう言ってチラシを見せる。
「売りたいアクセサリーなんて持ってませんよ。」というと
私の首を見つめて、「それを、お時間いただいて査定させてください。」と言う。
なかなかの厚かましさである。
25歳だと言うその若者は「躁状態」なんじゃないかと思うくらい、テンションが高くて圧倒された。
過去にもお味噌や果物、お菓子、果ては通信関係の契約など、
たまに家にいると、来るは来るは、物売りの人がわんさか来る。
それで、ぴしゃっと断ればいいものを、私ときたら、3回に1回は
「いいよ」と言ってしまう。
それで、後から夫と息子から怒られる。
歳をとったら、振り込め詐欺の一番の餌食にされてしまいかねない。
話がちょっとズレてしまった・・・。
若い人たちの懸命さを目の当たりにした夜、
「バスを横転させて自殺したかった」という22歳の大学生の事件が
ニュースで流れた。
就職活動の帰りらしく、「就活の悩み」が動機ではないかといわれている。
同乗している他の人々まで道連れにして死のうなんて、
あまりに身勝手な行動で許しがたい。
どうしてこんな短絡的なことになるんだろうか。
元気で明るい「マネキン」の女の子たち。
厚かましくハイテンションな男の子。
そして、後先を考えることもできないほど、
追い詰められた脆い男の子。
若い人たちの悲痛な叫びが聞こえるような気がする。
私の考えすぎだろうか。
夫が可愛がっている「ミニアイリス」
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