① からお読みください。
2008年の8月にGNF-Jに行ったのは、2回も工場内でウランの飛散のアクシデントがあったからだ。
私などはこれは明らかに事故じゃないかと思うのだけど、
原子力施設の当事者は事故ではなくて事象だと言った。
その時は、よくわからなかったけど、
確かにレベル3までは事故ではなくて事象というらしい。
2008年という年は、5月に原子力空母ジョージ・ワシントンの艦内で火災が起きた。この年、9月25日に横須賀に配備されてのだが、本来の配備は9月ではなくて、もっと早い月だった。それが、火災があったので、延期された。
私は、この火災の評価を横須賀市が「ボヤ」と表現したことに、大きな疑問と憤りを感じた。しかもこの火災の原因がタバコだったのである。
詳細は当時の大村洋子のブログを。
http://yokoyokosuka.typepad.jp/blog/2008/08/post-3761.html
5月にこんな騒ぎがあって、さらにGNF-Jではウランの飛散があった。
そして、なおかつ火災の前の月には汐入でタクシー運転手が米兵に刺殺される事件が起きた。話が少々脱線するが、この春から夏にかけての米軍及び原子力関係の不祥事の連鎖によって、私は横須賀での市民の世論が高まって、原子力空母くるな!の大運動へと発展するのではないか・・・と内心、期待した。でも、実際はそうはならなかった。
今回の福島第1原発の放射能事故によって、横須賀市民の中の原子力への思いはどうか。
①の最初に登場した方は、GNF-Jの付近にお住いの方なので、とりわけこの原発燃料製造施設には敏感な思いがある方だった。
でも、どうだろう、市民すべてが、この施設の存在をしっかり認識しているだろうか。
だから、まずは知らせること、そして共に考えましょうと訴えていくことが大切だと思う。
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私は原発はやめるべきと思っている。でも、3割の電力供給を行っている現在、いきなりやめるというわけにもいかない。
国全体で大激論を交わす。そして国民全体で合意形成されて初めて止める方向に舵が切られていくと思う。
こういう道筋は残念ながら(という表現をどうしても使っちゃう)原子力空母についても同じ。
どんなに危険だ、出ていけ!帰れ!と言っても、市民、国民の中に合意形成がされていなければ、ことは前へ進んでいかない。
よく日本共産党は「刺身のわさび」みたいなものと言われる。
少し入っているとピリっとして全体の味がしまるが、たくさんは要らない・・・・。
しかし、こと原子力に関しては、そんな悠長なこと言ってられないと、思うのだけど、どうでしょう。
とにかく、何にも縛られることなく、堂々とこれからも言うべきを主張していきたい。
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