「正論」という産経新聞の系列の雑誌に西尾幹二氏が書いている文書がネットニュースで紹介されていた。西尾幹二氏と言えば、元祖「つくる会」の人で歴史教科書問題では、事実と違う歴史認識をお持ちの方だと思うが、文書の中でまさに「正論」を語っておられるので、驚嘆してしまった。
以下、抜粋。
東北は津波のたえない地域である。設計者はそのことを当然知っていた。東京電力は今回の津波の規模は「想定外」だというが、責任ある当事者としてはこれは言ってはいけない言葉だ。たしかに津波は予測不能な大きさだったが、2006年の国会で、共産党議員がチリ地震津波クラスでも引き波によって冷却用の海水の取水停止が炉心溶融に発展する可能性があるのではないかと質問していた。二階俊博経産相(当時)は善処を約していたし、地元からも改善の要望書が出されていたのに、東電は具体的改善を行わなかった。同原発は原子炉によっては40年たち、老朽化してもいたはずだ。東電が考え得るあらゆる改善の手を打っていた後なら、津波は「想定外」の規模だったと言っても許されたであろう。危険を予知し、警告する人がいても、意に介さず放置する。破局に至るまで問題を先送りする。これが、日本の指導層のいつもの怠惰、最悪の中の最悪を考えない思想的怠慢の姿である。福島原発事故の最大の原因はそこにあったのではないのか。
国家観や歴史観では相容れないが、企業や政治家のあるべき姿については全く同感。
しかも、西尾幹二氏からすれば、大嫌いな共産党の国会質問まで引いている。
今後、様々な立場の方々が今回の大震災と原発事故について発信することだろう。
先日食した
抹茶と羊羹のセット
雅な感じ。
コメント