岩国の市長選挙は残念ながら井原前市長の勝利とはならなかった。本当に残念だ。新しく市長になった福田良彦氏は47083票。井原勝介氏は45299票。1782票の僅差だった。米軍再編から見れば日米のトップは万々歳だろう。胸をなでおろし、艦載機の移転問題では選挙の結果を盾に推進していく方向を鮮明にするだろう。本当に悔しい。しかし、僅差で何とか勝ったことを忘れないでほしい。決して岩国市民は艦載機移転に納得しているわけではないのだ。
さて、わが横須賀はどうか・・・。3月6日から始まる第2次の住民投票条例制定の署名運動、今その 署名を集める“受任者”の募集運動が盛んに行われている。もちろん、私、大村洋子も受任者登録を既に済ませている。一昨年をはるかに上回る数の署名を獲得していきたい。
横須賀の住民は基地関係者も多い。ベースの中で仕事をしている、ベースに商品を卸しているそんな人々が網の目のようにいる。軍都の歴史の中で、自衛隊関係者、家族も多い。だから“もの言わぬ市民”あるいは、“もの言えぬ市民”が多いのは事実だ。しかし、前回の条例制定運動で、署名が実に41591筆集まっている。短期間にこれだけ多くの署名が集まったということはすごく意味深いことだと思う。原子力空母受け入れは仕方ないという人の中にも、だからと言って国や市長などのトップダウンでなくて、市民の意見をきちんと聞く、つまり住民投票で決めたほうがいいという人もたくさんいる。賛成反対いろいろ意見はあるが選挙で決めたほうがいいという人が74%もいるという結果が出ている。面白いのはこの数字は前回の条例制定が否決された後の数字だということだ。住民自治のことでは落胆させられることもあるけど、こうして着実に良識派は増えている!しかもこの横須賀で!って嬉しくなる。
長いものには巻かれろ~なんていう考え方は結局、自らをだましていることだし、誰が喜ぶかって言えば、市民ではないことは明らかなんだ。自分たちのまちの未来をただ、真剣に考えたいだけなのに・・・この気持ちこそが住民自治の精神だし民主主義ってものだ。それすら認めない市長ってなんだろう?議会ってなんだろう?ってことだ。
昨日も今日も受任者集めの行動に参加した。一緒に回ったМさんは岩国市長選のことを話しながら「アメとムチ」の話のところで、“毒アメ”という表現をしていた。私はその表現を聞いてハッとした。まさに毒アメじゃないか!横須賀だって同じだ。5億8千万の再編交付金をもらって、それを何に使いましょうかぁ~なんて浮かれている。たかだか5億8千万円程度の札束を積まれてヘイコラしてしまうなんて情けないったらありゃしない!世界のどこを見たって横須賀ほどの米軍基地はないんだ。イラク侵略戦争の足場にされ今度は原子力空母の母港で放射能事故と隣り合わせの不安を引き受ける。こんなお人よしの市は他にない。何が米軍再編だ、何が日米安保だ、腹立たしくて書いていて涙が出てくる。
毎日、毎日、怒りをバネに、不満を力に頑張る。
長いものには絶対巻かれない!
画像は2月9日の「住民投票を成功させる会」の受任者とサポーターのつどい。140名が集まり決意を新たにした。
このブログをご覧の方で受任者になってくださる方、受任者は無理でも署名をしようという方、お気軽にご連絡を。090-1107-0498大村洋子まで。
コメント