4月6日のブログに久里浜8丁目の方から、津波の時いざとなったら門のカギを壊して「花の国」に逃げあがりたいというご意見をいただいたことを書いた。
画像は温水プールの側から見た「花の国」の盛り上がった高台。
木のない部分がカーブの坂道になっている。
土木部にその話をしたら、「命がなにより大事ですから、いざという時はカギを壊してもらって構わない。」との回答を得ることができた。
電話でその話をしておいて、今日ご当人にお会いしたら、晴れ晴れした顔をされていた。「壊していいと聞いてから、気持ちが楽になった。」とおっしゃっていた。
津波が押し寄せて、「花の国」に逃げあがることなど、ないことにこしたことはないけれど、いざとなったら、こうしようと心にあるかないかでは、日常を生活する安心感が違うと思う。
地域の住民が安心感を持つことも防災のひとつの観点だといえる。
今回の大津波の避難で、岩手県宮古市の角力浜(すもうはま)という地域が注目されている。
40世帯110人の小さな集落で、家々はほぼ全壊したが亡くなったのは80代の1人だけだったという。65歳以上の人が4割もいるこの集落は、2006年、地震津波発生時に備え地区内の高台に避難誘導路を整備。同年から毎年、誘導路を使った訓練を行うなど住民の防災意識を高めていたという。
子どもの参加を促しているほか、負傷者の搬送を想定し、リヤカーを使うなど実践的な活動に取り組んできた。
06年6月には、津波浸水予想や避難誘導標識、緊急避難場所などを盛り込んだ津波避難マップを作成し、町内会全世帯に配布したとのことだ。
実践的な訓練を繰り返し、常に住民の防災意識を喚起する。本当にこれが大事だ。向こう三軒両隣のコミュニティー意識もいざという時役に立つ。
横須賀の場合はどうか。
避難所は津波を想定せず平らな所という箇所もある。
また多くに人々が集まった際に、水や懐中電灯や毛布の備蓄はどうなのか。まだまだ確認する必要がある。
横須賀市には市民安全部がある。当初、この部は武力攻撃やテロを想定して各自治体に配置された経緯があり、非現実的だと考えていたが、なるほど、こういう大規模な災害時には司令塔になるセクションであり、本来もっともっと練り上げられなければならない。
私はまだまだ防災施策について勉強不足。
実際に現場に行き、暮らしている市民の声を聞き、それを市政に反映していくことから丁寧に進めていきたい。
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