何の気なしにネットのニュースを見ていたら
クレヨンや色鉛筆の「はだ色」という呼称が10年前から変更になっていたという。
「うすだいだい」とか「ペールオレンジ」という名前になった。
確かに、「はだ色」っても黄色人と黒人、白人では違う。
以前から、日本語では「はだ色」という色が、欧米ではどう表現するのだろうかと疑問に思っていた。
昨年、核兵器廃絶の運動(NPT要請団として)でニューヨークへ行き、地下鉄に乗る機会があった。座席に腰かけて前を見たら、座っている人の肌の色、髪の色、目の色がてんでバラバラで、改めて人種のるつぼと言われる所以に仰天した。
だから、日本人が勝手に「はだ色」なんて呼称することは、いかに世界を知らないかってことだ。
それと、呼称でどうしても気がかりなのは、「奥さん」という言い方。
私は半分本気、半分ふざけて、「私は奥になんか居ないもん。いつも最先頭だっ!」って思う。
どうも日本語の場合、「ご主人」とか「奥様」にあたる良い言い方がない。
「夫様」とか「妻様」なんて言わないし、「配偶者様」じゃ男女が分からないし、「お連れ様」じゃ夫婦間以外でも使うし、語彙が豊富なはずの日本語なのに、良い言葉が見当たらない。
つまり、男尊女卑の歴史観がそれだけ長いってことなんだろな。
ところで、私は民法の750条がどうしても時代錯誤だと思い納得いかないので、夫と婚姻届を出さない、いわゆる事実婚という「結婚」のカタチを選択した。
だから、よけいに「奥さん」なんて呼ばれると、ムッとする。
言葉って大切だ。
その人の考え方を反映するから。
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