先日、月例協議会の中で参考人をお呼びして質疑を交わした。
①周産期医療について②院内助産院について
この2つをテーマに市民病院の久保管理者、うわまち病院の沼田管理者、同じく産婦人科部長の小山医師がお見えになった。
3月の終わりから市民病院に院内助産院が立ち上がる。
そのことをめぐって質疑を交わした。
そもそも、なぜ、院内助産院か?といえば、
昨年、11月から市民病院の産科が休止となったことにはじまる。
そして、なぜ産科が休止となったのか?といえば、
医師の数が減ったからということになる。
そして、なぜ医師の数が減ったのか?といえば、
それは、市直営の病院から指定管理者へ移行したことも
一つの要因ではないか・・・・と、これは私の考えである。
医師不足は全国的に重大な問題になっている。
特に小児科医と産科医。
医師を一人の人間、そして働く人、労働者と見たときに
その過酷さは想像を絶するものだろうと思う。
以前に見た報道では夜勤明けの睡眠不足の医師が
メスを握って手術をこなす映像があった。
人の生き死にをあずかる場面に立ち会うというのに
仮眠しかとっていないのだ。
恐ろしいというほかない。
しかし、その医師だけが特異なケースではなく
今や、程度の差こそあれ、ほとんどの医師が
綱渡り状態で医療の現場にいるのではないかと思う。
私は、2か月に1度、うわまち病院に患者として行く。
その際、医師に昼食をとる時間があるか?と尋ねたことがある。
先生は、笑って看護師さんに「いつも・・・食べる時間ないよねぇ」と話しかけていた。
先生は軽く受け流していたが、私は申し訳なくさえ感じた。
そのくらい、医師は忙しいのだ。
人の生命をあずかる医師が一方で、自分の生命を軽んじている・・。
医師自身、ぎりぎりのところで仕事をされているのではないか、と想像する。
*
私は協議会の中で、参考人の先生方に医師の招へいを重ねてお願いした。
全国的な医師不足は重々招致の上、それでもお願いした。
市内で安心して赤ちゃんが産める横須賀のために。
国の医療政策に大問題があったことはまたの機会に書きたいと思う。
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