厚生労働省の資料では「障害者」の総数は全国で744万人となっている。このうち雇用施策の対象者(18歳~64歳)は約365万人。
内訳は身体「障害者」は134万人。知的「障害者」は34万人。精神「障害者」は197万人である。
厚生労働省は「障害者」に対する就労支援を進めるため就労支援事業というのを実施している。
大きくは①就労移行支援と②就労継続支援とに分けられる。
②の中にはA型とB型がある。
A型は雇用契約に基づく就労であり、最低賃金が支払われる。
B型は雇用契約ではない生産活動。
長々と説明が続いたが、昨年からこのA型事業所へ通う利用者への交通費の補助について健康福祉部障害福祉課と懇談をしてきた。
今日はその3回目の懇談を行った。
近隣の鎌倉、逗子、葉山、横浜ではA型事業所に通う「障害者」に交通費が自治体から支給されている。しかし、横須賀にはその施策がないため、事業者が泣いて交通費を出すか、もしくは利用者と折半ということになっている。
一緒に参加いただいた鎌倉と横浜のA型事業者さんは「横須賀からの利用者は悪いが、今後はお断りしたい」と本音を話された。
A型事業所というのは、労働サイドからみれば、最賃を払うれっきとした企業ではあるが、福祉サイドからみれば、「障害者」の就労という福祉施設であり、行政の支えも必要なのである。その狭間できちんと整理されずに、ここまできてしまったというのが、横須賀における現状である。
今後は具体的には要綱の改正とそれに伴って予算措置の必要が出てくる。
昨年の11月から懇談してきたし、12月の民生常任委員会でも部長と質疑を交わしてきた経過の中で、2011年度予算に反映されてほしかったが、残念ながら間に合わなかった。
私の力のさなである。
*閑話休題*
人にとって働くとは何か。
横須賀市にも「障害者」施策はたくさんある。それは重々承知。
しかし、「障害者」の幸福としての、ステップアップとしてのQОL(クオリティーオブライフ)としての就労支援、交通費の補助、ここはどうしても考えてもらいたいところだ。
横須賀市が「障害者」の働くをどう考えてきたのか、どう考えていこうとしているのか、そこが問われるところだと思う。
私も引き続き要綱改正までしつこく迫っていく。
くりはま花の国の水仙。今が見頃。
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