1からお読みください・・・ぜひ。
市長の姿勢は明らかに変わった。原子力空母母港化というファクターで見るならば、最初の1年は「反対」(でもこれも今になって思えばあくまでもポーズ)そして2年目は容認。そして理解を求めるために「安全・安心」を振りまいた。私はこの時点で市長は日米両政府の単なるメッセンジャー(伝令)になってしまったとがっかりした。そして今や明らかに積極的に受け入れている。これはもうウェルカムって態度だ。
横須賀への原子力空母の配備はいろいろな意味でおかしいと思う。日米は建前としては対等平等ということになっているが、これを本気で思っている人などいないだろう。以前、本会議で日米安保に関して発言した際、与党の議員から「じゃ誰に守ってもらうんだよ~」とヤジが飛んだ。日米関係なんてしょせん、こんなもんなんだ。アメリカが親分、日本は子分。暗黙の上下関係の中でいつまでも日本はペコペコせざるを得ないのだ。これを従属と呼ばずして何と呼ぶのだろうか。
だいたい首都圏3000万人が住むこの人口密集地東京湾の入口に原子力空母の母港を置こうなんて正気の沙汰とは思えない。かつて広瀬隆氏が「東京に原発を!」と揶揄して書いていたが、原子力発電所よりもっと悪い。なんせ軍事機密のトップシークレットで何もわからないのだから。放射能漏れは絶対に起こらないとは言い切れない。そんなシロモノを3000万人が住む東京湾の入口に配備させてくれと言われ「ハイどうぞ」という日本政府もどうかしていると思うが、それより何より日本って国はずいぶんアメリカから軽く見られたなと思う。私は誰よりも愛国主義者だからこのことにものすごく憤りを感じる。
対米従属、そして危険な原子力空母と隣り合わせで暮らす恐怖。どちらも原子力空母に反対する大きな理由だが、一番やるせないのは、原子力空母が戦争の道具ということだ。原子力空母に限らず通常艦と呼ばれていたディーゼル艦のキティーホークもその他の巡洋艦も駆逐艦も何のためのものか?と言えばそれはすべて戦争のためのものなのだ。言葉では「イラクを民主化するため」とか「テロをなくすため」とか「支援物資を送るため」とか「ライフラインを整備するため」とか聞こえのいいことを言っているがやっていることは人殺しなのだ。
曽野綾子氏が「民間人を巻き込まない戦争などというものがあり得るという考え方ほどおかしなものはない。」と書いている。私は曽野氏の考え方には同調できない部分が多いがここではこの考えに同調する。1945年当時ものごころのつく年齢だった先輩方なら、体験として刻みこまれているだろう。
私はこのブログを書くにあたってタイトルに「見識」という言葉をつかってみた。書きたいのはこれからが本番。でも、続きはまた明日。
特派員によれば、この「ネービーバーガー」はイマイチだったもよう。
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