今回の防災訓練の想定は三浦半島断層群を震源とする首都直下型の地震が発生というものだった。画像のように新港埠頭には仮設のたくさんの家などが設けられ、訓練とはいえ実践さながらのレベルで展開された。消防自動車や救急車のサイレン、煙の臭いなど五感に訴えるリアルなものだった。
観覧席の最前列には米軍関係者が陣取っていた。これはもう横須賀の公的行事ではいつもの光景だが、私はゼンゼンなじめない・・・(タラっ)どういうカタガタがきているのかというと、横須賀基地の病院長や、地域統合消防長の肩書だった。昨年の3月横須賀市は災害時の相互支援ということで防災協定(覚書)を締結している。そんなことから今回の防災訓練では米海軍と 米陸軍も参加していた。
画像の黒いヘリコプターは「ブラック・ホーク」。これはアフガンやイラクの戦争でも「活躍」した。このほかに呉でもお目にかかった「エルキャック」、これはホバークラフトだが、大轟音を轟かせて海上を移動していた。そして洋上には強襲揚陸艦「エセックス」もいた。
帰宅してから“軍事オタク”もどきの息子に話すと「オレも見たかったなぁ」と悔しがった。「ブラック・ホ ーク」は彼の話では64億円もするのだという。「フツーの人間じゃ買えないよ」と言うから「フツーの人間には必要ないよ。」と応戦した。自衛隊の「チヌーク」という二つ羽のついたヘリ、海上保安庁の巡視船「いず」も参加した。「スーパーアンビュランス」という即時8床のベッドを仮設できるまるごと応急救護所になる救急車も登場した。息子の話だとこの「スーパーアンビュランス」は地下鉄サリン事件の際に出動したらしい。
会場には「〇〇をご覧ください」とアナウンスが常にあり観覧席の私たちはテニスコートのお客さんのように右をみたり左をみたり忙しかった(笑)その中でアナウンス嬢が洋上に浮かぶ艦船を「戦艦〇〇」と言ってしまったのには、聞いてるこっちが焦ったなぁ・・・。ある意味正しいけど・・・。
実際に災害になれば海からも空からも陸からも直ちに現場に行き、まずは人命救助が何よりも大事になる。好むと好まざるにかかわらず、災害の場面というのは戦闘の場面と似ている。だから現時点ではそのノウハウを持っている米軍や自衛隊が頼りとなる。存在そのものを認めているわけではないが、特殊能力や施設、運搬機材を持っている米軍や自衛隊なども入った大規模な合同訓練は大変重要だと思う。“危機管理”という言葉が広い意味で使われている。こうして参加したり見学することで、もしもの備えを意識に上らせることは大切だ。
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