子どもの頃には総理大臣は遠い存在で、立派な人で、選ばれた人でとにかくスーパーすごい人という印象だった。とてもこんなブログで批判する対象ではなかった。ところが、ここ数年の総理大臣ときたら・・・・。
劇場型のパフォーマンスとワンフレーズで有権者を騙し現在の国民生活の窮状をつくりあげた張本人、横須賀出身の元総理と、「美しい国」をうたい文句にナショナリズムを煽りたて日本の政治史最悪の親光ならぬ祖父光、ねじれ国会の生みの親、引き際すら計れずあえなく撃沈の前首相。この2人の後にでてきたので、福田首相がどんなにマトモに思えたことか。粛々とという言葉はこの人のためにあるのではないかと思うほどに物事を地味にひっそりと進めていった。年齢の割にはスタスタと歩き話にも知性が感じられた。
しかし・・・昨日の会見、私はリアルタイムで全部見たけれど、いただけない。最後は質問の記者に向って逆ギレしてた。以前にこれは民主党の小沢氏との党首討論だったか、その時も「かわいそうなくらい・・・」という表現で自己弁護していた。昨日の逆ギレ発言も結局は“誰も自分の苦労をわかってくれない”的なことを嘆いていた。つまり自己憐憫。情けないなぁと思った。一国の首相が言うことか。そういうことを福田さんに感じた後、政治家のハシクレとして私も気をつけようと心に誓った。
それにしても・・・。自民党はもうダメだろう。耐久期限が迫っているって感じだ。利潤の追求、儲け第一で突っ走ってきた資本主義があまりに無秩序になり過ぎていろいろと綻びが出て取り返しのつかないところにきている。首相を替えるくらいじゃ解決しない。音をたてて動くようなドラスティックさが求められている。いわずもがな民主党でもダメだ。大企業から献金を受け、顔は違っても言ってる政治の中身は一緒だし“大連立”でもわかった通り最後は国民を欺く。
日本共産党が伸びてこそと言いたい、これが本音ではあるが、その前にここ数年の政治茶番劇をしっかり見つめどうすればいいのか考えたい。多くの有権者に政治をあきらめちゃいけない!一緒に考え行動しよう!と呼びかけたい。
1955年11月15日自由民主党は結成された。日本の政治シーンを大きく引っ張ってきたこの政党の、たぶんもう、役割は終わったと思う。
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