春夏秋冬の浦賀の祭の中で、夏の祭である「みなと祭」があり参加した。左は大灯籠。
西浦賀の浦賀病院のあたりの水辺のエリアにたくさんの夜店が並んだ。ここは陸軍桟橋とよばれ今はあずまやなどがありウォーキングや犬の散歩、釣りを楽しむ人々などを見かける。浦賀は「泰平の眠りを覚ます上喜撰(蒸気船)たった四杯で夜も眠れず」と歌われたように黒船サスケハナ号に乗ったペリーが開国を迫った地である。ここから新たな歴史が切り開かれたと言ってもいいような華々しさがある。と同時に太平洋戦争で外国へ戦争のため駆り出された兵隊たちの引き上げの港となった重い歴史も持つ。中部太平洋、南方諸地域、中国大陸などから56万人ともいわれる多くの人々がこの浦賀からそれぞれの郷里へと帰って行った。日本の中には10の引き揚げ港があったが、浦賀では引き揚げ船内でコレラが大発生して陸に上がれず船の上で亡くなる人もたくさん出た。
浦賀は強烈な歴史の明と暗を両方経験した稀有な土地だと思う。みなと祭は海に親しむイベントや地域の祭り囃子の披露、花火や科学イベントなど楽しい内容が盛りだくさんだが、それと同時に関東大震災受難者、海難事故犠牲者、引き揚げ関連戦病死者らの慰霊法要も行う。お坊さんが8人くらいみえて本格的なお経の中参加者1人ひとりがお焼香する。私もはじめて議員として参加しあいさつもさせていただいた。
左は渡船。愛宕丸。すぐ向こう岸についちゃうけど浦賀に来たら1度は乗ってほしい。下の画像は住友重機械工場内のドライドック。ここで幾多の船が造られた。それにしても浦賀というまちはいろいろなエッセンスがつまったまちだ。つくづくそう感じる。
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