子どもの頃には童話や絵本、昔話のたぐいを読む。その中には「人をだましてはいけない」とか「困っている人を助けてあげよう」などといった行動規範や「がんばればいつか報われる」とか「力を合わせれば成功する」とか「正直な人が最後は得をする」などといった教訓などもちりばめられていた。
人間が形成されるにあたっての“モラル”の規範とはどのあたりでどんなふうに形作られるのだろうか?はたまたそれは変わってしまうものなのだろうか?
なぜこんなことを書くのかというと、最近のニュースの内容にはあまりにモラルの欠けたものが多くてウンザリするからだ。ウナギや牛肉の偽装表示、教員採用をめぐる汚職、規格外の生コン納入・・・。食、教育、住、どれも人にとって大切なことばかりだ。これらは儲けるため、賄賂欲しさに、コストを下げるためとすべて“金”がからんでいる。
毎日、毎日いい大人が3,4人並んで頭を下げる映像がテレビから流れる。こんなものを見せられて大きくなる子どもたち、どうなっちゃうんだろう?本当に心配だ。
一握りの大金もちが一握りのエリートと呼ばれる人々を使って、家畜のような扱いをされている数えきれないほどの人々を動かしている。その中で小金もちの人々はオチコボレナイように不正をしながら息をひそめて素知らぬ顔でそこそこ儲けている。そしてそれがバレるとマスコミ向けに頭をさげてポーズをつくる。家畜のような扱いをされている数えきれない人々は「負け組」というレッテルをはられ「自己責任」を押し付けられ、むしゃくしゃした気持ちをはらすため、世間を騒がせるような事件を起こす。
内橋克人氏は「悪魔のサイクル」という表現を用いていた。自分らで始めておきながら、完全に制御不能に陥っているということを表している。原子炉の暴走と同じだ。
あー、書いていて辛くなってきたな。残念ながら、この流れはすぐには逆転しないだろう。国政において政治地図を変えることだ。自公政権ではいわずもがな、首は違っても根っこが同じような民主党でも残念ながらムリである。日本共産党が大きく前進してこそ、やっと人間らしい社会をつくる素地ができる。
今日と明日、日本共産党は第6回中央委員会総会。日本と世界の現状分析と今後の方針が提起される。
昨日、収穫したミニトマト。玄関横に鈴なりに生っていた。お味もまあまあ。
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