汐入で起こったタクシードライバーの殺人事件、にわかに米兵関与の可能性が出てきた。現場に残されていたクレジットカードには星条旗が描かれていた。17日に出航した巡洋艦カウペンスの乗組員のものだという。(一部の報道では、イージス艦ともいわれている)このクレジットカードの持ち主は1日から“脱走”しているとのことだ。
昨晩のNHKのニュースでは脱走米兵が1000人もいるとの報道だった。1000人・・・世界中の基地の米兵なのか在日の米兵なのか分母がわからないが、それにしても1000人!耳を疑った。
殺人事件のことは今後、明らかになていくのだろうが、私はこの“脱走米兵”というものにいたく興味を抱いた。
アメリカは今、徴兵制ではなく志願制で兵隊を募っている。アメリカの若い働き盛りの人々は様々な動機で兵隊になっている。日本人には理解できないような国家主義、ナショナリズムに燃えて志願する若者もいるだろうし、経済困窮で致し方なく入隊する人もいるだろう、奨学金がもらいたくて入る人もいるのだろう。
自分で志願して入隊しても、脱走してしまう・・・とはどういうことだろう?私は徴兵制も志願制もいいとは思わない。国を守るという美辞麗句で人殺しを奨励するそんなことはおかしい。それはそうだ。しかし、自分で決意して入った軍隊を脱走してしまう・・・そうせざるをえない状況とはなんだろうか・・・・?それは、たぶん、私たちには想像を絶する現実があるのだろう。
私は本会議で登壇して発言したり、ブログでも何度も書いてきた。だけど、おそらく、末端の若い兵士の思いはわからない。人間を人間でなくする行為を教え込まれるんだもの。
1950年7月、小倉市(現北九州市)で250人もの黒人米兵が集団脱走し、略奪、傷害、強姦を繰り返すという大事件が起こっている。朝鮮戦争に送られるという恐怖が脱走につながったといわれている。今回“米兵脱走”について調べていてこの記事を知った。アメリカはこの60年余の期間(いや、もっと長きにわたってか)、世界のどこかで戦争を行ってきた。アメリカはいつも戦中だったのだ。そしておそらく、このテのへまは幾つも繰り返してきているハズである。そうしていろいろな教訓から教育プログラムなるものを造りあげて新入隊者の教育に血道をあげてきたハズである。しかしだ、60年近くたっても統制できないのである。外国人登録証もパスポートもない米兵が逃走しているのである。
在日米軍は日本など守っていない。いなくなってもらった方がよっぽど安全だ。私たちの税金は彼らのために1年間で6100億円も使われるのだ。
そろそろ本気で日米安保の問題、日米地位協定の問題、俎上に載せるべきではないか。
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