衣笠の農協前に“くらしの相談センター”がある。今日はそこの福光洋一さんと会った。福光さんは私の相談の師匠だ。福光さんは「解決しようと思う前に当事者に寄り添うことが大事」と教えてくれた。生活相談活動を通じて現実社会を目の当たりにした。市会議員として市政にかかわる原点がここにある。
世の中が共産党のみならずマスコミまでもが“格差社会”と言うようになって久しい。人口が高齢化し年金の少ない中で生活のやりくりに行き詰まる人が増えている。昨日のテレビでは高齢者の犯罪が増えていると言っていた。生活困窮のために窃盗などをする高齢者が増えている。サラ金などでお金を借りてどうしようもなくなっている人も増えている。若者の問題も深刻だが高齢者の問題はもっと深刻だ。
今日、一緒に行った人も、もう10年以上サラ金から借りたお金を返し続けている人だった。大正14年生まれの83歳。福光さんは「僕よりお姉さんだね」と言って笑っていた。自分が死んだ後に子どもに借金が行くのは忍びない。だから今日は相談に来たのだと言っていた。50万円借りたお金を10年以上、1ヶ月に1万円以上返し続けている。つまり既に借りた額の倍以上返しているのだ。
深い溜息が出る・・・・・。
こんな人がおそらく、この国にはたくさんいるのだろう。
サラ金業界のこのやり口、そしてそれを泳がせている政府・・・腐りきってる。
来週、司法書士さんに会い手だてを打つ。「もう借金のことは考えなくていいからね。マグロでも食べて元気だして。」福光さんが言って3人で笑った。
市会議員になって勉強することも増えたので、正直、生活相談がおろそかになっていた。“市民の苦難あるところに大村洋子あり”で頑張りたい。(これは“国民の苦難あるところに日本共産党あり”のパクリなんだけどね。)
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