つづきものなので、1と2から読んでね。
原子力空母のこととなると、どうしてもボルテージが上がってくる。私はだいぶオバサンになったけど、こういう政治的なことが今でも自分の中のイチバンになっていたりする。「今晩のおかずは何にしようかしら・・・?」と夕時、スーパーをうろつくことに憧れを感じつつも、やはり原子力空母も大事なのだ(笑)
実際、先日の一般質問のときにも、見た目は蒲谷市長に質問していたけれど、心の中では「ジェームズ・ケリー(米海軍司令官)出てこ~い!」と叫んでいた。それからブッシュ!!!今じゃ、“風の前の塵に同じ”状態だけど、一応USAのプレジデントだからね。
原子力空母反対を危険性以外の観点から考えてみようとしているのだけれど、1と2で書いてきたように、横須賀がアメリカの世界戦略の足場、出撃拠点にされるのはゴメンだという立場、これが私の中では大きい。それから、これはまた全然違った角度なのだけれど、米兵自体の問題だ。先日の一般質問でも元海兵隊のアレン・ネルソン氏の発言を引用した。それからスタンリー・キューブリック監督の「フルメタルジャケット」も観た。そんな経緯から、米兵自体に私はとても興味を抱いている。
今年7月に起きた馬堀町の女性2人を刺した事件の米兵は19歳だった。去年1月の米ヶ浜通の事件で女性を惨殺した米兵は21歳だった。いずれも若い青年だ。後者の米兵は先日の山崎さんを支援する学習会での篠原弁護士のお話によると、空母キティーホークの中で(というか艦の上でか)戦闘機が帰って来た際にそれを停止させる部署についていたとのことだった。危険で単純しかも給料が安い労働に、本人は嫌気がさしていて本国に帰りたいという希望を出していたが、それが受け入れてもらえなかった、そういう背景があるとのことだった。そして、暮れから正月にかけて本国の家族とも過ごせず、むしゃくしゃしながら酔いつぶれていた、そして3日の犯行へとつながってゆく。
まったく、ひどい話だ。聴いていて溜息が出た。
そして、奇しくも昨日の赤旗の国際面に“米軍入隊者アフリカ系58%減”と出ていた。ここまで書かれてくるとなると、現場ではイラク戦争以後入隊者を確保することがかなり困難になっているだろうことは容易に想像がつく。アフリカ系とはつまり、黒人のことだ。格差や差別が露骨なアメリカ社会の中で生きていくために軍隊に志願する黒人は多いと聞いていた。しかし、長引くイラク戦争でたくさんの青年が犠牲になっている、そういう中で志願する黒人青年が減ってきている。キティーホークの上で危険で単純な仕事をしてきたウィリアム・リースも黒人だと聞いている。そして、かつてアレン・ネルソン氏がなったように退役してもPTSD(心的外傷後ストレス障害)となる人が多い。アメリカ政府は退役した者の社会保障にてんやわんやしていると聞く。自らが引き起こしてここまで傷口の大きくなったイラク戦争は本国そのものも脅かしているのだ。アメリカという国はベトナム戦争で得たはずの反省をまったく教訓にしていないのだ。
日本中で米兵犯罪が後を絶たない。米兵に同情する気はさらさらないが、彼らが犯罪に走るにはそうなるまでの構造上の問題がある。彼らは半ば病んでいる。そんな米兵が横須賀の街を闊歩しているのだからたまったもんじゃない。
本当にひどい話だ。
こんなアメリカに尻尾を振ってついていってるのが日本政府であり、横須賀市なのだ。
そして、原子力空母が来れば間違いなく米兵の数は増える。必然的に犯罪の数も増えるだろう。蒲谷市長は「米軍はよき隣人」という。のん気な人だ。自分の市民が殺されているのに「よき隣人」ときたもんだ。・・・・・どうかしてる・・・・。私が市長ならいくら原子力空母容認だって、こんな発言は慎むね。
戦争が人間をダメにする。一部の武器商人と石油会社の儲けのために夥しい血が流され命が弄ばれ、人々が引き裂かれる。
あー、悔しい。悔しったら、悔しい。
子どものとき読んだ、童話の世界と全然違うじゃないか!
こんな世界!どうにかしてやりたい!
・・・・冷静になろう。
だから、私は市会議員にもなったんだ。
地道にやっていくしかない・・・。
横須賀市民が原子力空母を拒否することが、世界の平和に直結する。
そう、やれることをがんばろう。
今、やるべきことをがんばろう。
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