吉田雄人市長のマニフェストを検証するイベントに参加した。
市長の207項目のマニフェストに対して、(財)地域開発研究所研究部に勤務され横須賀市の都市政策研究所の一員でもある牧瀬稔氏をリーダーとする他5人の方々で構成された進捗評価委員会が評価した内容が発表された。
4年間を通して100点へということで、2年間が過ぎた現時点では50点が及第点という評価で、実際には59点(端数は聞き逃した)だった。
207項目のうち画像のように削除、見直しに赤枠があるが、この部分が43項目だという。
市長のマニフェストで、見直された一番顕著な例は、救急医療センターをリフォームから新築移転に変更したことだと思う。これは私も昨年の民生常任委員会で、直接医師会のみなさんから要望も聞いていたので、よく知っている。
掲げたマニフェストを見直すことについてどうかという問いに、会場の参加者の反応は、見直しても構わないという人がほとんどだった。
私も、ここは説明をしっかりして柔軟に対応するべきだと、つまり今回の新築移転への決断は良かったと思う。かたくなに、掲げたのだから何としても初心貫徹だというのは硬直し過ぎでいただけない。
少々脱線するが、吉田さんは市議時代は原子力空母には反対していたが、市長になったら、“堪忍”なんてヘンテコリンな日本語を当てて玉虫色になったかと思ったら、とうとう、今では 完全に受け入れてしまった。ここは前述したこととは同一線上のことではない。この首長としてキモの部分でコロリと姿勢を変えてしまうのはまったく次元の違う話である。
会場で市長自身が「私はマニフェストにチェンジを掲げたが、このチェンジを実感していただけただろうか?」と参加者に問うた。そして7割の人々が「実感できない」と態度を表明した。
かなりエラそうな言い方をすれば、蒲谷さん、沢田さんに比べてマシになったことはあると思う。しかし、抜本的にチェンジといえるか?と言うととても言えない。
なぜかというと、やはりそこは基地の、とりわけ原子力空母の問題だと私は思う。
少なくとも、私はそして私の周囲の人々は今度の市長は国やアメリカにモノ申す市長となるか否か・・・・。ここが熱き注目のポイントだった。そして、そこを鮮明に考えてなくても多くの市民が潜在的にかつ漠然と見ていたのではないかと思う。
マニフェスト検証大会に参加して、あぁ、マニフェストの検証って数値化することなのかぁとちょっとがっかりした。
確かに数値化して客観化して評価できるモノサシではあるのだけど、もっと人の感情というのはあいまいでなんとなくという領域が多いのではないかとも思った。
吉田市長の2年間を評価するといった場合、一つにはマニフェストできっちり評価するというやりかたもあるのだろうけど、私はやっぱり基地や原子力空母への態度の変わりようを考えないわけにはいかない。
そんなことを強く感じた。
だって、悪いけど転んだとしか言いようがない変わりようだもの。
市政をチェンジするべき人が自分の姿勢をチェンジしてしまったんだもの。
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