脱輪した。
あまり通らない道で、しかも行き止まりなのでUターンしようとしたら、「ガタン」とはまった。カッコつけて1回で回り切ろうとしたのがいけなかった。
周りの家の人が出てきてくれた。「エンジンかけてバックしてみますので、押してくれますか?」恥も外聞もかなぐり捨ててお願いした。私より年配の2人の女性が車のフロントに手をかけて力をこめた。が、タイヤが空回りしてダメだった。「仕方ない、車を買ったところに電話して来てもらいます。」私がそう1人に言うと、もう1人のおばさんがタイヤがはまったあたりを見ながら「一度少し前に出てから、バックしてみて。」と言う。
そして再度、車に乗り込み言われたとおりギアをドライブに入れ、それからリアに入れた。さっきと同じように2人のおばさんはフロントに手を置き力をこめて押してくれた。と、動いた!タイヤは溝から外れて一気に抜けた。
「ありがとうございました。お手数かけました。」何度も何度も言って、車に乗ってからも窓を開けてまた言った。そして無事に帰ってこれた。
すごい!これこそ“3人寄れば文殊の知恵”
私は完全にパニックに陥って、タイヤがどうはまっているのか、その箇所を見極めもしなかった。でも、知恵あるおばさんは、そこをしっかり見てとって私に指示したのだ。
客観性、冷静な判断、親切心・・・見知らぬ人がいろいろ教えてくれた。
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