昨日、とある会議で論議になり、そういえば、まだブログで書いてなかったなぁと思い、画像も手に入ったので、改めて書いておこう。G・N・F-Jのことである。
G・N・FーJとは、グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンのこと。横須賀市内川にあり、原子力発電所の燃料をつくっている。G・E(ゼネラル・エレクトリック)東芝、日立の合弁会社。
この会社が7月、8月と2回もウランを飛散させている。どうしたことだろうか?!今、久里浜地域の議員が協力して行動しているという。我が市議団長の井坂しんや議員もはいっている。
実は1回目のウラン飛散の際に、久里浜地域から不安の声があり、また市民安全課のあまりに鈍な対応に業を煮やし、日本共産党市議団として現地を視察し関係者から直接事情聴取も行った。代表取締役社長の梅原氏も同席され事故と認め謝罪をしていたので“米海軍よりまし”と評価していたのに、なによ!2回目を起こすなんてさ!って感じである。
そもそも、ウランってどんなの?
まるでコーヒーの粉のような粉末でこれをギューギュー圧をかけてペレットにする。それを集めて装てんして燃料棒にしアーク溶接する。それらをまとめて燃料体という原発の燃料へとしあげていく。このペレット、直接見せてもらったが、本当に小さいものだった。この1つのペレットで一般家庭の半年以上の電気エネルギーを生み出すっていうから驚きだ。(画像はG・N・FーJのホームページから)ウランには2つあって、ウラン235という方が原発には使われる。放射性物質なので、細心の注意をして扱わなくてはならない。
昨今の労働現場のひどさ(蟹工船が売れる背景)から、ここでも非正規雇用が多いのかと思い働く人々の構成について質問してみると、正社員は399人、高齢再雇用者が19人、嘱託が19人、派遣社員が22人、子会社からの人が52人とのことだった。(合計511人)正社員は78%となっている。ちなみに1度目の事故を起こした人は正社員で入社して3ヶ月間の見習い期間を経て試験でパスしてウランを扱う業務についた人だった。
会社は再発防止のために具体的な手立てと方針を示していたので、総じて真摯的な対応を感じたのだが、パターンは違っても2度目が起き、ガッカリ感は拭えない。原子力発電については20代の頃は全否定だった。今も肯定しているわけじゃない。地球温暖化対策と言う点ですり替え的に原発を広める雰囲気があるが、地震大国日本にはそもそもが不向き。昨年の柏崎刈羽原発は7つとも全て稼働再開のメドすらたっていない。横須賀に原発誘致を!なんて言ってる人もいるけど、ゼッタイイヤだ。
しかし、横須賀って考えてみればブッソウな土地柄だね。市民安全課には市民から「こんなものが横須賀にあったのか~」という驚きとも苦情ともつかないの電話があったというから、G・N・FーJは息を潜めて工場稼働しているわけではないだろうが、横須賀市民の中にはまだまだこの現実を知らない人も結構いるということだ。
視察の際の画像。靴下、手袋、ゴーグルまでして完全防備で管理区域へ入った。
誰だよー、“トルコ帽”みたいって言うのは!(笑)
左から井坂しんや団長、ねぎしかずこ議員、大村洋子。
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