臨時議会が終わりクールダウンしているところ・・・・ちょっと時間がかかりそう。全く私的に言わせてもらえば、こういうエポックな時に市議会議員をやらせてもらってホントに嬉しい。幸せだぁ。
原子力空母の是非と安全性を問う住民投票条例は賛成8反対33で否決された。否決されても全然負けた気になれない。これは負け惜しみでもなんでもなくて市民のエネルギーの強さってことだ。
今日は第1次感想ということでこのくらいにしとこ。
今日の大村洋子の反対討論の全文を以下に載せます。
私は日本共産党市議団を代表して議案第53号原子力空母の配備及び安全性を問う住民投票条例制定に賛成の立場で討論いたします。
3日間に渡って繰り広げられたこの住民投票条例制定の論議は昨年の臨時市議会にも増してさらに多くのことを市議会へもたらしました。私は市議会議員として今回の条例制定の論議に加われたことを感動をもって心から市民の皆さんに感謝したい気持ちでいっぱいです。
昨日の5人の請求代表者の方々の意見陳述は、お1人お1人がどれほど横須賀を愛しているか、どれほど横須賀をよくしたいと思っているかがひしひしと伝わり胸打たれました。5人の方々の思いこそ、42万横須賀市民の率直な気持ちであり、真摯な態度で向き合わなければならないものです。
原子力空母ジョージ・ワシントンの入港を目前にして、このままで本当にいいのか?という問いかけは、基地のまちとしての歴史を刻んでこざるを得なかったこの横須賀の本来のありようを問い私たち1人1人がこのまちの未来に思いをはせ、これからの横須賀をどうしていくのかという問題提起となりました。
このような市民のエネルギーを前にして、市長は「原子力空母の問題は国の専管事項で住民投票はなじまない」と本質的なこの条例制定の意義を全く理解しないがばかりか、あるいは恣意的に矮小化するすり替えの答弁に終始しました。
市長は1度目の直接請求の結果について「市民の代表である議会が否決を出した」と自らの態度表明を棚上げにしました。横須賀の港湾管理権については、自治事務として市の姿勢をはっきり打ち出すことができるのに、港湾管理者としての権能を自ら放棄し、自らの手足を縛ってしまうような発言に終始してしまい自治権を狭めおよそ市民の代表としての立場からは程遠い姿勢をあらわにしたと言わざるをえません。
原子力空母配備は、たとえ防衛、外交という日米政府間の問題であったとしても配備されるのはこの横須賀であり、地元の市民が賛成、反対いろいろな思いを表明したいというのは、当たり前の感情でありそれをしっかりうけとめるのが市民の代表である市長の役割です。
今回の条例制定の論議は国と地方の関係、地方自治体の自治権とは何かという問題提起もはらんでいました。地方分権と唱えるより、真に住民の意をくんで行動することが重要な時代を迎えています。
日米安保の心臓部であるこの横須賀で原子力空母の配備について、直接市民の中から論じあおうという空気が2度に渡って巻き起こったことは重大な意味をもっています。
世界の憲兵たらんアメリカが武力で他国を支配する時代は終わりを迎えています。先日のサンデープロジェクトというテレビ番組の中でも1980年代ロンーヤスコンビでアメリカとの強い同盟関係を強調していた自由民主党の中曽根康弘元首相が「今まではアメリカにぶら下がっていればなんとかなった、だが、今は世界が非常に多元化してきた」と発言されていました。曇りのない眼で見ればまさに今、世界は音をたてて変わりつつあり、アメリカこそが世界の中心という考えは時代遅れとなっています。アジアでもヨーロッパでもラテンアメリカでもすでに新しい流れが作られ世界は再構築されつつあります。そういう意味ではここ横須賀から巻き起こった今回の直接請求の運動はこの流れと同じ源流をもった潮流であり小さいけれどもしかし確実な流れということができます。
横須賀市は昨年100周年を迎え新たな100年に向け船出したばかりです。
私たちの先輩たちはどんな思いでこの横須賀に暮らしてきたのでしょうか。。1950年、戦争が終わってこれからは平和で住みやすく活気あるまちをつくろうということで旧軍港市転換法が成立し平和産業港湾都市としての歩みをはじめました。
外交、防衛は国の選管事項と逃げる前に先人たちの思いがいかばかりであったのかに思いをはせることは大切なことです。脈々と受け継がれ今にいたっているこの市民の思いを今一度しっかりと受け止めなければなりません。
私たち日本共産党市議団はこの市民の思いをがっちりと受け止め住民自治の流れをさらに推し進める立場から条例制定に賛成をいたします。
ありがとうございました。
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