臨時市議会を振り返って、やっぱり煎じつめれば日米安保の問題に行き着くなと思った。
私が登壇して討論を行っている最中に自民党の議員から「じゃ、誰に頼ればいいんだよ~」というヤジが飛んだ。このヤジは私が中曽根元首相ですら“アメリカにぶら下がっていればなんとかなった”時代はもう過ぎ去っているといったような趣旨のことを発言したことを引用してしゃべっていたあたりでのことだった。私は内心ニヤリとした。なんてわかりやすい反応だろうか(笑)
この誰かに頼らなければ国家を運営できないという発想こそが、もう時代遅れだ。つまり同盟などというある国とだけ特別の関係を築くということじたいが、もうこれからの時代には“なじまない”のだ。
日米安保の問題をもっと煎じつめれば、結局武力で他国を威嚇し、そのことの抑止力で「平和」を保つという発想がどうなのか?というところに行き着く。
控え室に帰ってきてから自民党議員の「じゃ、誰に頼ればいいんだよ~」との発言にねぎしかずこ議員は「憲法9条に頼ればいいのよね。」と言って私もそれには大きくうなずいた。つまり武力による威嚇での抑止力は本質的に脆弱であり、本当の平和ではないということだ。
「共産党はぜんぜん現実を見ていない。北朝鮮が攻めてきたらどうするんだ?」そう反応する人もいるだろう。世界情勢とか軍事力とかを展開してこの問題を深めていくのが、今の私の気分ではない。何が言いたいかっていうと、アオいこと言うようだけど、これはこれからの世界へのロマンあるビジョンなんだ。
何年先になるか、何十年先になるか、あるいは何百年かわからないけれど、必ず来る、武力によらない平和な世界が!人類は知恵と経験できっとこのことを獲得する。私はそう信じている。度はずれた楽観論者のたわごとだと思われてもかまわない。
そんなことを念頭におきながらこの臨時市議会をたたかった。
リコリスさん、政治家にはどんな気質が必要か・・・最近私はよく考えます。好奇心旺盛、知りたがり屋これはすごく重要です。それと、今回の議会内の他の議員を見ていて“あつかましさ”ってのも必要だなって思いました。品のあるあつかましさ・・・これを獲得したいと思います(笑)それと最後はやっぱりロマンですよね。これを忘れちゃいけません。これも単なる空想や直感ではなくて、過去の事実を積み上げて現在を分析し、未来を洞察・展望するってことになるとぐっと説得力が出てきます。そういうことをニコニコしながら余裕をもって語れる政治家になれたらカッコいいなぁと思います。サポートお願いします。
投稿情報: 大村洋子 | 2008年5 月18日 (日) 06:41
上村哲夫さん、いつも傍聴に足を運んでくださり、またブログもご覧いただきありがとうございます。
結果だけに注目すれば否決ということで“負け”なのですが、私は充分な手応えを感じることができました。議会の外で行われた市民の皆さんの行動によってこんなにも大きく議会の論議が活性化されたのです。本当に素晴らしいですね。
今回のことをしっかりと自分のものにして議員として成長していきたいです。これからもご指導お願いします。
投稿情報: 大村洋子 | 2008年5 月18日 (日) 06:31
大村さんの発言を、胸躍らせながら拝読いたしました。
「何に頼ればいいか?」、それは国連であり、TACであり、北朝鮮については、六カ国協議だと思います。日本がその中で、憲法九条を柱とする平和主義で、世界中から頼りにされ、尊敬される、そんな未来が垣間見えた気がします。
投稿情報: リコリス | 2008年5 月17日 (土) 12:16
16日横須賀市臨時市議会を11時~採決まで傍聴しました米海軍横須賀基地への原子力空母配備の是非を問う,本会議で各会派の討論、自民や公明、保守会派の反対で残念ながら否決されました。
新政会の市議は「住民投票で反対者の数が判れば米軍関係者に情報が低下させる・・」満員となった傍聴席からは「市民をあなどるな!馬鹿にするな!」(当然と思います)などの声が上がりました
自民党市議は「原子力空母の問題は本市に決定権はない、日米安保体制堅持の立場から原子力空母の配備は当然のこと」などとのべ、公明党市議は「住民投票の実施は市政の混乱の火種となる」と反対討論しました。
大村さんの発言でロンーヤスコンビでアメリカとの強い同盟関係を強調していた
だが、今は世界が非常に多元化してきたと発言されていました。当然と思います。
初めの1歩と思ってガンバッテ下さい、私も微力ながらお手伝いします
お体を大切にして下さいご健闘を祈ります。
投稿情報: 上村哲夫 | 2008年5 月17日 (土) 11:16