「2か月に1度もらう年金では生活が非常に厳しい。かと言って持家があるので、生活保護の申請はできない・・・困ったなぁ。」実は今、こういう年金受給者が増えている。私のところへ相談にみえたご夫婦もそういうパターンだった。
持家を担保にお金の融資が受けられる制度・・・それがリバースモゲージ。今日そのことで、生活福祉課へご夫婦と一緒に行き相談をした。
結論から言うと、この制度の対象には残念ながらなれなかった。リバースモゲージの制度を利用するためには、土地も持っていなければならないとのことだった。(このご夫婦は借地に自分の家を建てていた。)それに築年数なども考慮されあまりに築年数が経っていれば、これまた残念ながら評価額が低く対象とはならないのだそうだ。それに、ネットなどで見てみると一人暮らしに限るとか、あるいはこれは口コミだけど、平地でなれればダメだとかいろいろに言われている。横須賀市の場合でいえば、窓口は社会福祉協議会になりここで判断される。いろいろな条件があるようだ。
若いころに年金が思うように納付できず、今の年金だけでは暮らしがキツいという高齢者がすごく多い。話を聞いていると元気だから何とかやっていってるが、この先病気になったらアウトだ。そういう人々がかなりいる。こういういわゆる生活保護にはならない、なれないボーダーラインの人々が今後ますます増えていく中、国はどうするんだろうか?
予算議会の健康福祉部との質疑の中で、当時の生活福祉課長は08年度の生活保護世帯は07年より120世帯増えると予測している。42万都市で120世帯である。シビアで現実的な話だが、1人暮らしの高齢者の生活保護受給者は毎年亡くなる方がいる。そういう世帯を差し引いても純増が120世帯。私は耳を疑った。
既に全国の生活保護受給世帯が100万世帯を超えて久しいが、このまま行ったらどうなるのか・・・すごく心配だ。国の政策の抜本的な改善はもちろんだが、リバースモゲージのような制度をもっと使い勝手のよいように仕立てていくことも大切になってくるのではないか。
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