この4月は既に観測史上最も雨の多い4月だそうで、だからなのか、先日浦賀丘3丁目でがけ崩れがあり、これはテレビでもニュースになった。がけ崩れの付近の人々は親戚に身を寄せたりして大変な思いをされているとのことだ。幸い怪我をされた人はいないのでよかった。このすぐ付近に知り合いがいるので、当日電話をしてみると、「ウチは大丈夫だよ」とのことで、ほっとした。
しかし、改めて横須賀というまちはなんて斜面地が多いまちだろうかと思う。百恵ちゃんの♪これっきり~ではじまる横須賀ストーリーにも、急な坂道駆け上ったら今も海が見えるでしょうか~♪ここは横須賀~♪という歌詞が出てくる。谷戸と呼ばれる独特の地形があり、上り下りの多いまちだ。
画像の赤い点は急傾斜地崩壊危険区域である。昨日の説明会では、この区域に指定されている地域が市内には393か所あるという。指定される条件は①傾斜角度が30度以上、高さ5m以上。②崩壊により危険が生じる恐れのある家が5戸以上。③5戸未満であっても官公署、学校、病院、旅館等に危険が生じる場合。この3つ。驚くことに今回の浦賀丘3丁目はこの指定になっていなかった。
急を要するということで、神奈川県の土木事務所と横須賀市の土木みどり部傾斜地保全課が該当地域の住民を集めて説明会開催とあいなった。33名もの人々があつまり真剣な質疑が交わされた。
斜面地がもうこれ以上崩落しないように地質・土質を調べて条件に合わせて最適な工法を選んでいくが、その前に民有地であるから、それぞれの土地の持ち主の承諾、工事依頼が前提となる。指定を受けると自分の土地であっても勝手にのり切りや掘削、盛土なども県知事の許可がいる。なかなかこれ条件も厳しい。今後は当該住民の皆さんの合意形成がことを運ぶ軸になっていく。
私は不勉強者で、急傾斜地法が根拠法のがけ地問題について何も知らなかったなぁと思った。そんなことで、昨日はこの説明会に参加してとても勉強になった。
横須賀の小高い丘やこんもりとした緑が今までとは違って見えてきた・・・・。
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