先日、久しぶりにツタヤに行き、ブルーレイディスクを借りる際、
「もう更新の時期です。何か証明書はお持ちですか?」と言われた。
財布の中に国民健康保険証が入っていたので、それを見せると
「では次回住民票か手紙などの郵送物をお持ちください。」という。
国民健康保険証はあまり頼りにならないらしい。
次回・・・なんてメンドーだな・・・仕方ないから、車にもどって免許証を取ってきてそれを見せた。
車の免許証は顔写真も住所も入っているので、証明書としては一番頼りになるらしい。
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私は仕事がら、生活保護の知人がたくさんいるが、国保証も免許証もない彼らの場合は、自分を証明するのに一苦労する。
個人情報保護の観点で市役所の窓口はもちろん、銀行でも年金事務所でも自分を証明するものを持っていかなければ、容易に要求を聞いてくれない。
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大学受験のカンニングの事件が世間を騒がせている。
今回のヤフーの知恵袋への投稿だけではなく、過去には“替え玉”も行われたことがあるという。
本人を何で証明するかをどんなに厳重に行っても、かいくぐる者が出てくるわけで、最後はその人の良識や良心に委ねるしかないのではないか。
愉快犯もどきの今回の行動には、病的なものすら感じられ、若者全体をイメージダウンさせてしまった。
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NZの地震ではたくさんの方々が亡くなった。
英語の勉強のため海を渡った方々が多いという。お気の毒でならない。
今回の被災において本人を確認するのが難航している。
瓦礫の中からのご遺体でもっとも、有効なのが歯型だという。
今や、家族間で、自分がどこの歯医者に通っていたかを通告しあっておくべき状況だ。
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さて、ツタヤで借りたのは「マイノリティーリポート」というトム・クルーズ主演の映画だ。
そこには人間の目の虹彩を認識する「スパイダー」という蜘蛛型ロボットが出てきた。
人間の虹彩―アイリスーは指紋よりも人物を特定する精度が高いという。
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社会がどんどん複雑になるにつれ、また個人情報保護がエスカレートする中で、私たちはますます自分で自分を証明しなければならなくなる。
画像は議会のパソコンの生体認証システム。 登録された私の指紋を認識してパソコン画面が開く。
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