横須賀市議会第1回定例会本会議は今日で3日目が終わった。
午前中はニューウィング横須賀の一柳洋議員。
午後は我が日本共産党の井坂しんや議員の代表質問だった。
1日目、2日目、そして3日目と質問者が重層的に追及する中で、
吉田雄人横須賀市長の中身がだんだんと明らかになってきた。
私は4日前のブログにも市長のあいまいさについて書き、実は市長は
安保や基地の問題について自分の見解をそもそも持っていないのではないかと言い放った。
今日の答弁を聞いて、その思いを増々強くした。
井坂議員が「イラクやアフガンで戦争を遂行してきたアメリカと価値観を共有するというのか?憲法九条をもつ日本が戦争している国と価値観が一緒で同盟関係を深化しようとするのはいかがなものか?」と聞いているのに対して、
市長は「民主主義や資本主義という価値観が一緒」と言った。
そういうのは価値観とは言わない。政治体制というのではないか。
しかも、井坂議員の追及で市長は実は民主党の防衛大綱を丸写しで、答弁していたことが判明した。安保についても日米同盟についても自己の見解を何一つ持たず、国の認識を丸呑み、鵜呑みである市長は、国にとっては全く扱いやすい首長と言える。
こんなことで、どうやって「負担軽減」の交渉を国に対してやっていこうというのか。
どうやって国にモノ申すというのか。
市長の認識の浅薄さにも驚いた。
井坂議員が前述した内容でアメリカがいかに戦争遂行国家であるかを問うたのに対して、イラクやアフガンなどの内容を「承知していない」と答弁したのだ。
唖然とした。そんなことで、横須賀の首長が務まるのだろうか。
42万横須賀市民の代表が務まるのだろうか。
米海軍基地のある世界でただ一つの原子力空母の本国以外の基地のある横須賀の首長がそんな答弁をしていいのだろうか。
吉田さんは蒲谷さん、沢田さんを官僚市長と言って批判したが、蒲谷さん、沢田さんは少なくとも日米同盟の意味を理解していたと思う。
私は今日の吉田市長の答弁を聞いて、寒気がした。
何もわかっていない人物が、日米軍事同盟の心臓部であるこの横須賀の首長であることに。
変節とか裏切りにもならない。もともと何も見解をもっていないのだから。
少々思わせぶりなそぶりで、原子力空母の是非の署名の受任者になってみたり、九条の会のメンバーになってみたりしたけれど、魂―たましいーがあったわけじゃなく、ただ風をよんだ程度のものだったのだろう。
吉田市長には、思想も哲学も独自性も感じられない。
井坂議員は「がっかりだ」と言ったが、私はそれ以上に横須賀にとってこれは深刻だと感じた。
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