昨日は、左肩が痛くて上がらなくて
もしかして五十肩?
いや、まだ40代だからせめて四十肩?
てなわけで、一日家でシンミョウに過ごした。
これを書いてる今現在はだいぶ良くなったので、
四十肩ではなくて、疲れかな・・なんて勝手に解釈してる。
シンミョウついでに、久しぶりにおもしろい映画を観た。
松田翔太主演の「イキガミ」。
小学校入学式の際に新入生全員に注射をする。その子どもたちの1000人に1人の注射の中には18歳から24歳までの間に死ぬよう仕組まれたカプセルが入っている。これは、国家繁栄予防接種と呼ばれ、「死」への恐怖感を植え付けることで、「生命の価値」を再認識させ、それが国を繁栄させる根幹の思想だとする。松田翔太演じる藤本はその死亡通告書「逝紙ーイキガミー」を本人に届ける厚生保健の勤務員である。この「イキガミ」を受け取った青年を巡って様々なドラマが展開される。
奇想天外で、ありえない設定なのだが、いろいろな要素が
盛り込まれていて、考えさせられた。
「イキガミ」というタイトルはもちろん戦争中の「赤紙」と重ねていて、
国家のために死ぬことは犠牲ではなく名誉なことであり、
お国の礎となるという考え方であるとしていて、作者はそれを揶揄していると思われる。
この映画には、
全体を維持するためには少数者を切り捨ててもよいのか?
という命題が底流にあるように感じた。
これは、実は会社を維持するために従業員のリストラはやむなし、という考え方とも通じるものだ。
リストラはそれ自体つらいものだが、次の会社へ行くことができるので、その人間は選択肢を絶たれない。
しかし、「イキガミ」を受け取ることは文字通り死の宣告であり、どうすることもできない。
国と国民の関係とはなんだろうか・・・と考えさせられた。
この数年、「デス・ノート」「カイジ」「インシテミル」などを観る機会があった。今回の「イキガミ」も難しい命題を提示している。映画は本当にいろいろなものを考えるきっかけを与えてくれる。
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