昨日は議会の事務所で仕事をした。
議員の部屋のことを“控室”と呼んでいる。
本会議場や委員会室に向かう前に待機している場所みたいな意味合いからこう呼ばれているのか?違和感があるな。
9階のエレベーターを上がると名前の電光掲示板のスイッチを押す。
「いつ行ってもいないね。」よく言われる。
「部屋の中で勉強するより、市民に会いに行って要望を聞いているんだよ。つまり、実践本意なのさぁ・・・・。」なんちゃって頭の中ではそう言っている。
電光掲示板は1階にもあるので、そのランプがついているのを見て、時々アポなしで、会いに来てくれる人がいる。
昨日もそうだった。
Mさんは何か相談事があるというわけではなくて、時々私の顔を見にきてくれるのだ。
「おっかぁがショートステイに行ってる間は少し羽を伸ばせる。おっかぁの障害年金とオレの年金で何とかやりくりしている。今日はおっかぁの後見人のことで、司法書士さんの事務所に行ってきた。オレが死んだあとも、これで大丈夫だ。おっかぁが先に逝けば新しいかあちゃんをもらうんだが、年からいくとオレの方が先だから・・・笑」
ものすごくヘビーな話をユーモアたっぷりに話す。
悲しみの湖面のようで、しかし健全な人間のゆるぎなさが瞳にあらわれている。
自分の過去のいろんな場面を取り出して話してくれた。
たぶん、私に話すことで、反芻し整理しているのだろう。
ひとつの小説か一本の映画か、Mさんの話は作品のような充足感のある内容だった。
楽じゃないはずなのに、5000円もカンパをくれた。
本当にありがたい。
こういう人々の「政治をよくしてくれ!」という声にしっかりと応えていかなくては。
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