日本の安全と繁栄はアメリカとの同盟関係の賜物なんだよ・・・そう言う人もたくさんいる。日本の防衛予算の10分の1をアメリカに投資している現状で、安いもんだよと思う人もたくさんいるだろう。
軍事的抑止力で世界の平和が保たれてるなんて本気で考えている人はかなりオメデタイんじゃないか。そう流布することで、高笑いしているヤカラがいるんだから。
もし、地球外に知的生命体がいて、地球での一部始終を見ていたなら、人類のあまりの愚かさにがっかりしているに違いない。
小学生の頃、学校の図書室に「まほうの竹ぶえ」という本があった。低学年のしかも、1.2年生の図書の時間は本がワゴンに積まれて教室まで運ばれてきた。今思うと、ちょっと不思議だけど、そうやって本を選んでいた。そしてどういうわけか、3学期の最後の図書の時間に先生が「好きな本を家へ持って帰っていいよ。」と言った。それで、私は前述の「まほうの竹ぶえ」を自分のものにした。それはもちろん今でも手元にあるのだけど、昨年の引っ越しの段ボールでまだ開けてないものの中にあるので、根気のいる発掘作業をしなければ出てこない(笑)(あ~、画像を入れて空母マニアに対置させたかったなぁ(悔)それで、なんで、こんな話を書いているのかって言うと、この「まほうの竹ぶえ」こそ軍備拡大競争が、戦争が、いかに愚かであるかってことを上手に描いているのだ。私は自分のコアは手塚治虫さんのブラック・ジャックだと思っていたが、今、書いていてこの本の方がさらに古いことに気づいた!
主人公の男の子はマモチンという。彼は近隣の犬や猫をいじめて喜ぶような乱暴な子だった。そんなマモチンから友達は離れていき彼はいつもひとりぽっちだった。夏休みがはじまり彼は竹林で笛をつくることを始める。どの竹がいいか選んでいると、驚くほど立派な竹をみつける。そこは昔、一羽の白鳥が死んだとされるところであった。その竹を利用して竹笛をつくり、一度も行ったことのない島へ渡る。島には小人が住んでいた。しかもその小人は2つに分かれていていがみ合っていた。マモチンが止めてもお互いに戦争をすると言ってきかない。大きな広場につどい両者は武器を手にたたかいはじめた。マモチンは両者の中央に聳え立つ大きな木に登り竹笛を吹き始める。すると不思議なことに武器がひとりでに小人たちの手から離れ浮き上がり使えなくなってしまったではないか。えも言われぬほどの美しい笛の音に小人たちは戦争などする気をなくしてしまい、マモチンの周りに集まりお互いの愚かさを認め合いこれからは仲良く暮らしていくことを誓い合う。・・・・・・そんな物語だった。
時に回り道って必要だけど、軍備増強・・・日米軍事同盟…安全保障条約ってどうなのよ。「ホモ・サピエンス」は理性ある人って訳されるんだ。本当に理性ある人になりたいもんだよ、人類は。
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