昨今、小林多喜二の「蟹工船」の売れ行きがすごいそうだ。若い人々の非正規雇用が増える中で、派遣(最近はハケンとカタカナ書きがピンとくるかな)の労働者も増えている。ワーキングプアという言葉も馴染みになってしまった。
多喜二はプロレタリア文学の中心的作家だが、日本共産党員でもあった。その多喜二の「蟹工船」が今またスポットを浴びているというのは、意味深い。
先日、80代の党の同志(私はこの言葉、とても好きだ)のところへおじゃまして昔のことをいろいろ伺う機会があった。かなり貴重な資料も見せてもらい画像の「前衛・創刊号」も手に取ることができた。ちなみに私はこの前衛って言葉もすごく好きだ。
非合法の時代から連綿と受け継がれてきた私たちの思想。国民が、労働者が主人公となる社会を目指してその進歩のために力を尽くそうという、本当に純粋な思いで結集した集団。
今、横須賀の日本共産党の市議会議員は3名。安保の心臓部、もっとも日本の中で矛盾が集中する場所で踏ん張っている。(昨年、議員になった新人が少々頼りないが・・・笑)
時間という歴史と地域という空間を常に視野に入れながら、“今、ここ”でやれることをやっていこう。先人たちの苦労を偲びながらそれらを継承・発展させていこう。
前衛・創刊号を前にして武者震いした。
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