第168回国会が始まった。自民党県連三分の一の15県連から辞めて欲しいと言われている安倍首相が所信表明演説を行った。
「ここまで厳しい民意が示されたのだから、退陣すべき」とのご意見もあることは十分承知しています。 しかし、人口減少や地球規模の競争の激化、学校や家庭における教育力の低下、日本を取り巻く安全保障の環境変化、こうした時代の大きな変化に直面している我が国が、豊かな国民生活と明るい未来を手にするためには、経済・行財政の構造改革はもとより、教育再生や安全保障体制の再構築を含め、戦後長きにわたり続いてきた諸制度を原点にさかのぼって大胆に見直す改革、すなわち、戦後レジームからの脱却が、どうしても必要です。「我が国の将来のため、子どもたちのために、この改革を止めてはならない。」私は、この一心で、続投を決意しました。初心に戻り、厳しい選挙結果を踏まえた「反省」と、国民のために闘うとの「覚悟」を持って、引き続き改革に取り組むことにより、国民の皆様に対する責任を果たしてまいりたいと思います。・・・・略・・・・
私の目指す政治とは、我が国を取り巻く厳しい環境変化に対応しながら、日本が本来持っていて、今も生活の中に息づいている、自律の精神、他者への思いやり、温かさといった価値を守り、伸ばしていくこと。そして、国民一人一人が、日々の生活において、真の豊かさ、潤いを実感できるようにすること。すなわち、「美しい国」創りを進めていこうとするものであります。50年後、100年後のあるべき日本の姿を見据え、原点を決して忘れることなく、全身全霊をかけて、内閣総理大臣の職責を果たしていくことをお誓い申し上げます。
国民の皆様並びに議員各位のご理解とご協力を、心からお願い申し上げます。
「戦後レジームからの脱却」も「美しい国」もちゃーんと出てきました(笑)これだけ総スカン食らってるのにたいしたもんだ。どういう神経してるんだろか?
ところで、安倍首相というお方は、「美しい国」と言うわりには、日本語がヘンだと思うのは私だけだろうか?テレビは今や便利屋さんが持っていってしまったので、ウチにはないのだけれど、参院選挙の速報は、深夜まで画像はテレビで、音はラジオでという涙ぐましい努力の末、しっかりと見ていた。その時の安倍さんは“思考停止”に陥っていたと思う。何を聞かれても、同じことを繰り返していた。つまり、今日も所信表明演説の中にもやっぱり出てきた「職責を果たす」という言葉だ。
私は本気で本気でこの人大丈夫かぁ・・・?と思う。
国民のほとんどの人々と自民党の内部の少なくない人々までもが、「あんたじゃダメだ。降りてくれ。」と言ってるのに、「職責を果たします。」と言い続けている。こういうの喜劇っていうの?悲劇っていうの?どっちでもいいけど、恥ずかしすぎる状況ですよね。日本の政治史の中でこれほどレベルの低い時ってないでしょう。何が「美しい国」だ、ふざけんな!って感じだ。
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