菅直人首相が内閣再改造を行った。
マスコミで“目玉人事”と報道されたように、たちあがれ日本を離党した与謝野馨氏が経済財政、社会保障・税一体改革の大臣に抜擢された。
私の感情としては、がっかりした・・呆れた・・・与謝野さんには幻滅・・・だ。
昨年から与謝野氏が内閣改造の際に入閣するのではないかとのうわさがあった。
しかし、そんなことはないだろう、ありえないと思っていた。
しかし、そのありえないことが起こったのだ。
私は、ブログの中で国粋主義者のみなさんに対してずいぶん辛辣な批判をしてきた。
「美しい国」をぶちあげた安倍晋三元首相に対してなど、今となってはかなり失礼だと思うようなことまで、書いてきた。
右翼のみなさんとは考え方が全然違いうのだから、徹底的に批判をすることで、自己の考え方や思想を点検してきた。
現代の日本には思想信条の自由があるわけだから、
一人ひとりみんな違ってみんないい。のだ。金子みすゞの世界が広がっている。
安倍氏かつて「美しい国」を吹聴した際にもその根底には、
今の日本の現状を憂う気持ちがあるのだろうと、察していた。
与謝野氏が「たちあがれ日本」を立ち上げた際にも共通して
日本の今の閉塞感を何としても打破したいという、やむにやまれぬ思いからなのだろうと勝手に解釈していた。
左であれ、右であれ、イデオロギーすら超えて、今の日本じゃダメだ。なんとかしなきゃという思いがあるのは当然のことだ。
それなのに・・・今回のこの事態はなんだ?
「与謝野さん、あなたには志はないのか?」と言いたい。
経済財政通の手腕をこの時期に振るいたい、事態を打開したいという思いはわからなくもないが、自分の政治軸を投げ捨ててこれから何をしようというのか。
72歳といういわば、政治人生の集大成のこの時期に「転向」してしまったことは大きな後悔につながるのではないか。
同じように有権者に責任を負う政治家として、今回の与謝野氏の言動にはまったくがっかりであり、悲しい。
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