原水協へ送った感想をそのままブログへ添付し画像を加える。
今年は日本では安保改定から50年の節目の年。そして、我が横須賀では一昨年からの原子力空母ジョージ・ワシントンをめぐっての2度目のメンテナンス問題。核密約のこともクローズアップ。沖縄では普天間基地問題で大揺れ状態。世界に目を転じれば、昨年4月のオバマ大統領のプラハ演説。アメリカの大統領がはじめて核兵器のない世界のことを真正面にすえ発言した。
こんな激動の世界を生きているのだから・・・そうだ!ニューヨークへ行こう!今年に入って益々私の中の反核・平和への思いは増殖していった。
はじめての海外、はじめてのニューヨーク。期待と不安でいっぱいだった。
到着の翌日、すっくと立つコロンブス像のあるコロンバスサークルで署名活動を行った。ゼブラゾーンを渡ってくる人々の目に入るであろう横断幕には英語で「核兵器の廃絶を。 ヒロシマ・ナガサキを繰り返してはならない」と書かれてある。多くのニューヨーカーが足をとめ気さくに署名に応じてくれた。特に尾羽を引くと羽が動くおりづるはどの人からも笑みがこぼれ好評だった。
タイムズスクェアから国連までのパレードは圧巻だった。国籍も人種も関係なく、核兵器の廃絶というこの1点の熱い思いが大都市ニューヨークを席巻した。私は原水禁世界大会に過去2回参加したことがある。その際言われていた「ノー モア・ヒロシマ」「ノーモア・ナガサキ」と いう言葉がニューヨークで聞いた際、今までになく腑に落ちた感があった。そうか、これは世界の合言葉だったのか・・・遅ればせながら今やっと自分の中でしっくりした。
キング牧師の演説で有名な「リバーサイドチャーチ」で行われたシンポジウムではアメリカの運動家から「日本の憲法九条は世界の宝」という言葉を聞いた。何度も繰り返し聞いてきた言葉だがことのほか新鮮に感じた。高い天井と美しいステンドグラスに囲まれイヤホンからの同時通訳の音声。特異な環境での体験のせいか強烈な印象として残った。
神奈川の仲間がそろっての夕食会は中華料理をいただきながら、グァム、ハワイ、マーシャルの方々の連帯のあいさつに感動した。日本の基地をグァムにという考えにグァムの方からグァムも嫌なのだと言われて、正直、ハッとした。考えてみりゃその通りである。基地のたらい回しはダメに決まっている。もはや日本のことだけ考えればよいという段階ではない。世界的な視野で基地の撤去、軍備縮小、平和を考えなくてはならない。 (画像はグァムとハワイの代表)
帰りの飛行機、窓からロシア上空白い大地を見ながら、この旅で得たことを横須賀での日々の活動に生かしていくぞ!と心に誓った。ほくそ笑みながら。
コメント